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2014.12.14

石坂産業の最大の目的は、継続すること 14 Dec 2014

141214a エコプロダクツ展でずいぶんと目立つ神社を形どったブースがあって何だろうと思ったら石坂産業社でした。この夏頃から親しい人たちが話題にしていた会社です。そのブースの入り口には書籍が販売していました。
 「絶体絶命でも世界一愛される会社に変える! ―2代目女性社長の号泣戦記」とタイトルされた著作を買って、その日のうちに全部読み進めました。

 あらすじはアマゾンの「商品の説明」から引用すれば

 「所沢ダイオキシン報道」で会社存続が危ぶまれる絶体絶命時に、30歳で社長就任(取締役社長)。
 エロ本&ヌードポスターばかりの平均年齢55歳の会社を社員の4割が去っても改革断行。
 「脱・産廃屋」を目指し、「産廃屋らしからぬ産廃屋」に変身!

 ということです。私が感動したのは絞りに絞れば3点です。本当はもっともっとありますが。

 ひとつは社長になった経緯です。石坂社長は最もダイオキシン騒動で最も苦しかった時にまだ30歳で経験も実績もない中で「私に社長をやらせてください」と父親に直訴しています。自信の根拠は「経営ができるという自信ではなく、『父の想いは継げる』という自信」だということです。火中に飛び込ませた「想い」に感動しました。

 ふたつめは石坂社長の経営指針は「この会社をつぶさない、この会社を永続企業にする」ということだということです。これがあるから実際はダイオキシン対策もされていた15億円も先行投資した焼却炉を無にし焼却の仕事を止めるという大局的な判断ができたり、社員の反対を押し切ってISOを取得したり40億円もかけて本社ビルを建てたり、何億円もかけて会社周辺の里山を整備するということができたのでしょう。

 みっつめはふたつめのレイヤー違いではありますが、「見えないブランド力」のつけることへの決意です。産業廃棄物処理業者は産廃処理しかしていないと価格は低い方へ低い方へ流れてしますのだと思います。いらなくなったマットレスの例えで説明がありますが、私も5000円で処理する業者と10,000円で処理する業者がいれば、理由がなければ5000円の業者を選びます。

 「では、価格主義のままで、はたして産廃産業で働く人は幸せになるでしょうか。産廃会社が社員満足度を上げることができるでしょうか。」

 「里山を保全し地域の人々をはじめとする『世間の圧倒的評価』を得てこそ、お客様である企業は『地域に必要とされるあの石坂産業と取引したい』と思ってくれます。
  ですから、世間の評価を得ることこそ、当社のブランド力を上げる方法だと確信しました。」

   現在売上41億3000万円、売上高経常利益率は20%だそうです。

 石坂社長は「おわりに」でも共有している『父の想い』を語ります。

 「私の場合、『子供に継いでほしい』という父の想いを聞いて、会社を継ぎたいと思いました。父の夢である『永続企業』を目指そうと決心したのです。
  だから石坂産業の最大の目的は、継続することです。」

 シンプルで芯のしっかりした考え方に我が身を正す思いです。 

2014 12 14 [小松おすすめの一冊] | 固定リンク


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