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2014.06.25

SHIP香港による香港を利用したビジネスモデル組み換え支援 25 Jun 2014

 ミャンマー視察から香港に移動して、19日20日は日本のお客様の市場調査支援でした。

 日本は今、言うまでもなくたいへんな好景気です。消費税増税の景気の腰折れは杞憂におわり、為替も金利も安定していますので、中小企業にとってはわざわざ海外などに手間やコストをかけて出るよりも従来市場で頑張った方が確実に利益になります。

 しかし、私はそんなときだからこそ海外市場進出の準備をすることをお勧めしています。正確にいえば、大局観に従ったビジネスモデルの組み直しを海外も含めて考えるということです。販路であり、仕入先であり、人材の採用先であり、投資先ともいえます。私が香港を最初の海外拠点としたのは、和僑会で教えていただいた「ビリヤード戦略」にもとづいています。つまり日本という玉を突いて香港にぶつけてそこから中国・アセアン市場に融和していくという考え方です。

 日本企業が中国企業と直接取引をしてうまく行っている割合は、その逆の割合よりもはるかに少ないようです。Google・Yahooで 「中国進出 失敗」などと検索するといくらでもその情報はでてきます。それは文化的背景・商習慣が日本と中国ではまったく違うことから起こると理解すれば良いのです。では日本の中国の架け橋になるものはあるのかというとイギリス統治化でリーガルマインドを身につけた香港が、そこを日本との共通性として、民族・歴史・習慣などを中国との共通点としてその役割を果たします

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 世界銀行によると中国は今年(2014年)、購買力平価(PPP)換算のGDPでアメリカを抜いて世界一になります。ボストンコンサルティンググループのレポートhttp://www.bcg.co.jp/documents/file164228.pdf によると金融資産100万ドル以上保有者はアメリカについで中国が世界第2位で日本にはおよそ2倍の差をつけています。

 私の中小企業の海外展開に関する見解は以下です
 1) 日本での事業活動が最も大事である
 2) 2020年を見据えたビジネスモデルの再構築をする必要がある
    そのとき海外市場は視野に入ってくる
 3) 日本の中小企業にはパートナー戦略が合っている
    そのとき香港は最適なパートナーのひとつ

 話しは戻りますが、そんな考え方をベースにして、中国語圏をターゲットにした市場調査と進出支援をSHIP香港では行っております。

 ビジネスコンサルティングに基づき、中国語圏向けホームページ(翻訳)、販促ツール作成(翻訳)、展示会出展・商談サポート(翻訳・通訳)、そしてベーシックな中国語講座をWeb経由でも対面でも行っております。

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 建築材料の海外流通を考えていらっしゃる方は10月29日から11月1日まで(あえて不正確な訳ですが)国際建築建材展が香港アジアワールドエキスポ(香港空港の近く)で開催されます。SHIP香港では来年の出展も含めて、これからのマーケティング活動を組み立てるために通訳付きの視察会を開催しますのでこの機会をご利用ください。

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ミャンマーのタナッカー

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 空港で出迎えてくれたガイドさんの顔に白い模様があって、歯が痛くて膏薬のようなものを塗っているのかと思ったら、女性と小さな子どもはほぼ100%顔に塗っているのに気づきました
 名前を聞いたら「タナカ」といいます 最初は自分の名前を言っているのかと思いました もちろんYankeesのタナカを話題にしたわけではありません

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 タナッカーtha.nap-hka という柑橘系の木の樹皮からとる化粧の材料だそうです 第一の目的は日焼け止めです 日差しの厳しいこの国で 塗るとひんやりとするそうです 彼女は薄くファウンデーションのように全体に塗って 頬は刷毛で模様を入れていると言いました 街でよく見ると模様の入れ方が念入りの人もいます

 オーシャンという高級スーパーに行くと、派手に入れている女性と我々にとっては普通の化粧でタナッカーは塗らない若い女性もいました 富裕層ではそうなるのかもしれませんし、経済的な開放が進んで中間層が厚くなっていくとますますタナッカー離れは進むのかしれません

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 街頭で絵葉書を売っている子供も顔全体に塗っていました

 通常は樹皮を硯のような石で磨って作るのだそうですが、すでにクリームのようにしたものやパウダーのものも売っていました ヒト瓶1ドル=102円くらいでした

 この木はミャンマーだけでなくタイやカンボジアにも自生しているようですがタナッカーを顔に塗る習慣はカンボジア独特で、タナッカーを塗る文化をユネスコ無形文化遺産登録に向けてミャンマー文化省が動いているそうです

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ヤンゴン 17 Jun 2014

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  6月17日(火) 企業視察。大手SIerN社は2012年にオフショアの拠点として進出されています。

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  もともとがIT企業がほとんどないところなので、採用している社員のほとんどはコンピューターサイエンスを専攻した新卒者です 毎年100名採用する計画で現在は2年弱なので、現在社員数170名ほどいらっしゃるそうです 日本人は今までは社長1名、この先は増やさないとまわらないということでした
  給与は? という質問に対しては「新卒だと月100USドル」ということです 日本円では1万円ということですね 今の陣容だといろいろ含めて一人あたり月150ドルだということです オフィスやホテルや住居は供給不足でとても高いですが、人そのものは安いです
生産性は? という質問には、いまの実力だと中国の3分の1くらいかなという感覚だそうです これからマネジメント層が育ってくると変わってくると思うということでした
  オフィスは元大学のキャンパスだったところでした 首都移転にともなって今はオフィスになっています

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  その後シュエダゴン・パゴダ。壮大な規模でした。仏教の信仰の厚いこの国の人にとっては本当に神聖かつ楽しい場所なのだろうなと思います もともとは仏陀の聖髪が納められているパゴタの中には、今はダイヤモンドなど寄進された財宝がぎっしりと納められています

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  昼食は日本でも有名な「山小屋」ラーメン。6800KSは約680円です。日本と同じような価格ですが現地の人も食べていました。滞在中、しょっちゅう停電がありましたがこの店でも外に発電機がおいてありました。味はとても美味しかったです。

その後、ミャンマーで中古トラックを販売している企業訪問。前日の和僑会懇親会でもいちばんインパクトがあった会社ですが、この日オフィスに訪問してさらに感銘をうけました。やはり日本での事業のビジネスもモデルが強く成り立っている会社は、国が変わっても徹底的にそのビジネスモデルを深堀りしていくことで成り立っていくことを再認識しました ぶれない「軸」から事業の広がりもできてきます。進出2年で月に300万円~600万円くらいの利益を出しているということでした。

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それからぜひ訪問するようにと言われた2012年開業のジャンクションスクエアー、最高級ショッピングセンターです。先に書いたように一流の外資系企業N社の大卒の初任給が月1万円くらいの国に、すでにこのショッピングモールの顧客になる富裕層・中間層がいます、ということになります

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  ミャンマーの最後の晩餐は、カジュアルレストランで具だくさんの麺でした。4000チャットですから400円くらいです。何度も書きますが大卒初任給100,000チャット、1万円くらいです。初任給で日本との単純比較をすると約20分の1ですから、日本円では8000円くらいの麺ということになります。

これから香港に向かいます

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ヤンゴン 16 Jun 2014

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 6月16日(月) 企業視察とヤンゴン和僑会との交流の日です

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 上場企業建設不動産会社S社がヤンゴンで進出する日本企業向けのサービスオフィスを経営しています ホテルのワンフロアを改装してサブリースして小分けにしています 立地やセキュリティや共用スペースがしっかりしているので、1年契約ですが借りやすいと思います 3名の部屋で家賃は日本円で28万円くらいです 

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 JETROでミャンマー経済と進出の話しを聞きました これまで聞いてきた話しのまとめのようなことでしたが、つくづくこの国は2011年3月にテインセイン大統領政権から開放に向けて動き始めて、外国資本がおそるおそる入ってきて、日本人は人も資本もこの1年あまりで進出してきていることがわかります 過去何十年か200人から300人くらいの日本人居住者は今は1000人以上、それに加えてアセアン居住者がミャンマーにいます

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 昼食後、ヤンゴン和僑会の永杉会長のオフィスで3連続レクチャー
実際に1年半の永杉会長の経験、こちらでやはり1年3ヶ月ほど内装業を営業している人の話し、また当地で会計事務所を開業している人の話しなど、すべてが現地現場情報なので、想像はしていたものの想像を超えた状況がわかりました 1年経つとまた変わるんだろうなと思います

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 その後、ヤンゴン和僑会メンバーとの交流会。20社以上のメンバーが集まられました。中には20年以上事業をやられている人もいらっしゃっいましたが、ほとんどの方がこの1年くらいの進出です。やはり日本でも同じですが、現場の情報交換に値打ちがあります 3時間くらいたと思いますが話しに夢中で写真はありません 会場はお蕎麦屋さんだったのですが、ここに長くいる人は「こんな手打ち蕎麦を食べられるようになるなんて驚きだよ」と言っていたのが印象的でした

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ヤンゴン 15 Jun 2014

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 6月15日(日) 時差2.5時間あるので朝食を食べながらワールドカップ観戦。それからヤンゴン市内観光でした。同行している人にレストラン経営者もいらっしゃったので、フレンチレストランはケーキ屋さんなど、普段の私であればこういうところでは行かないところに行って、なかなかおもしろかったです。

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 道路のインフラはまだまだです。小規模なショッピングモールはアヤシイ電化製品なども置いてあります。

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 2~3年前まではこんなタイプの店が高級店でした。

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 ミャンマー産のそば焼酎が置いてありました。
 ミャンマーの山岳地帯では現金化する商品として麻薬の原料の芥子の栽培が盛んでした。単に芥子栽培の撲滅ということではなく代替する栽培品種が要ります。信州大学名誉教授氏原博士は1999年から2003年までの4年間現地に滞在してそばの技術指導にあたり芥子からそば栽培の移行を進められたそうです。そば焼酎はそば消費の一環として作られています。http://www.sobashochu.com/aisatsu.html

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 カフェチェーンのオープン時に通りかかりました。ここだけ見るとどこの国にいるかわかりません。

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 昼食はフレンチレストランでした。フレンチトーストやパンケーキが12USドルですから、高級店です。こういうお店が成り立つということは現地の富裕層がある一定以上いるということなのでしょう。

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 高級ショッピングモール・オーシャンに行きました。モノの値段は東京の高級クラスよりは安いですが、東京の普通クラスと比べたらそれほど変わらないものが多いです。

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 その後、フクオカという高級ケーキショップです。ヤンゴン市内に2店展開しているラビアンローズhttp://la-vie-en-rose.net/column/です。市場は後からついてくるという感覚でしょうね。

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 レクサスを展示している自動車屋さんが隣にありましたが、車の風景はこの1年でがらりと変わったようです。乗用車だと輸入にかかる関税が「5年落ち」の区分でずいぶん違っていて、買う方の立場で言っても新車を買うのと10年落ちの中古車を買うのと払うお金が同じくらいになるとしたら、普通は新しい方を買います。そんな理由でヤンゴン市内では古い車をあまりみかけません。これは1年以上前のレポートとは様変わりです。

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 それからチャウタージーパゴダの寝釈迦
もともとは個人の寄進だそうです 信仰心の厚いところではこのような寄進が人生の最上の目的になっているのだと思います

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 その後アウンサンスーチーさんの邸宅を見に行きました 軟禁じゃ解かれたので警備はいませんが中には入れません 
  スーチーさんは来年11月か12月に総選挙があり、大統領選挙に立候補する方向でしょうが、実際は現在の憲法では配偶者や子供が外国籍の彼女には被選挙権がありません 

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 それからアウンサンマーケットに行きました 中心は貴金属の市場です ミャンマーは米ドルが流通し、個人は銀行口座も持たないくらい国も銀行も自国紙幣を信用していませんので、お金を貴金属に替えて所持することになります そんなことも含め貴金属店が多いですね 私は少数山岳民族が刺繍した「布」を買いました

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 夕食は落ち着いたミャンマー料理店でした

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ヤンゴン訪問 14 Jun 2014

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 6月14日(土)ミャンマーのヤンゴンに行きました。 

 ヤンゴンは1989年まではラングーンと呼ばれてきたところで私の時計は相変わらず国際時計ではラングーンと表示されています。
 また今でも経済の中心地ですが首都は2006年にネピドーに移されています。

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 夕方に到着してまずはヤンゴン和僑会会長によるレクチャーを兼ねた夕食から始まりました。会場はアウンサン将軍のオフィスだった場所を改装したレストラン「House of Memories」。

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 もともとはヤンゴンに開店してマスコミでも話題になったある居酒屋に行く予定だったのですが、どうやらJV相手とのトラブルがあり営業できていないそうです。このあたりが企業進出には押さえておかないといけないポイントではあります。

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 ミャンマー料理もミャンマービールもとても美味しかったです。

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 2次会は北新地のクラブ経営者が出店した居酒屋とカラオケまである4階建てのビル。日本人がこの1年で300人程度から1000人に増えて、そのうえアセアンを各所から日本人が来るようになって、ヤンゴンの日本食レストランも20店から120店に増えたそうですが、その中でも新規参入者として最も気合の入ったお店だと思います。日本食も本格的でした。

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2014.06.07

2014年リフォーム需要が供給を上回る状況は続くような気がします 6 Jun 2014

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‹ 矢野経済研究所が6月6日発表した住宅リフォーム市場に関する調査結果

  http://www.yano.co.jp/press/pdf/1255.pdf

  によると、 2014 年第 1 四半期の住宅リフォーム市場規模は消費税増税前の駆け込み需要や2013年の冬の賞与が増えたことでで前年同期比 40.7%増だったそうです。この数値は過去5年の平均値の 57%増だということです。
 年度ベースでは2013 年度(2013 年 4 月~2014 年 3 月)は、7兆4,650億円と前年同期比で 16.9%増と推計されています。

 弊社のお客様も概ね10%から20%の増収ですのでこの統計には納得できます。消費税が上がった4 月単月は前年同月比で 17.4%増ということですが、これも職人や設備の手配ができずに3月までに収まらなかった事案が多くあったことも原因だと思います。

 「分野別にみてみると、設備修繕・維持関連は、前月比で 1.5%減と小幅な縮小であったが、家具・インテリア等は61.7%減と増税による駆け込み需要の反動減の影響を大きく受けている。」

 とありますが、設備は納期がずれ込んだものが多かったのでこの程度の落ち込みですが、実際は受注は4月からは落ちています。家具は受注と売上が同時なので61.7%減という落ち込みが即座に現れます。

 落ちているとは言っても、今週は月曜日から金曜日まで毎日毎晩全国の様々な業態のリフォーム事業者様と情報交換する機会がありました。4月5月は受注の落ち込みはありましたが皆さん基本的に楽観的です。

 「2014 年について年間(1~12 月)でみると、第 1 四半期は好調ではあるが、消費増税の影響が最終的にどの程度現れるかについては、非常に予測が難しい。」とありますが、消費税増税の影響は軽微だと私は思います。それよりも国債金利が急激に上がったり、海外での紛争による景気の落ち込みなど、いつ起こっても不思議ではない事態がなければ、慢性的な人手不足もあり、リフォーム需要が供給を上回る状況は続くような気がします。

2014 06 07 [小松の足跡~未来を見据えて~] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2014.06.05

原爆ドーム 5 Jun 2014

 今週は月曜日から毎日各所でお客様と会食が続いております。広島2泊後の今日は福岡に向かうのですが、ホテルから近かったので朝散歩をかねて原爆ドームに行って来ました。

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 69年前の1945年8月6日午前8時15分、この付近の上空600メートルで米軍の爆撃機が投下した原子爆弾が爆発しました。広島市のホームページによると当時広島市には35万人が居住していましたがこの年の12月までに14万人が死亡したと推計されています。東日本大震災の行方不明者を含む死亡者の約5倍ですから、いかに大惨事だったかということがこの数から思い知らされます。

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 この建物が全壊を免れた理由は、まさに爆発が真上で起こったからということと窓が多かったこと、屋根が銅製だったので熱による融解が早く進み爆風が通りぬけたことなどがあったからということです。
 原子爆弾が頭上で炸裂した場所に立つと、クラクラと軽いめまいを感じるような錯覚に陥ります。

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 戦後69年間、日本は奇跡の復興を遂げ、GDP世界第2位の経済大国になり、「Japan as No.1」と表された時代もありました。私の高校時代の世界史の教師はこの奇跡の理由の最大の要因は日米安保条約だと私達に教えました。あれから35年、アメリカが世界のGDPの半分を占めた時代から、5分の1強の時代に変わってきて、隣国中国がもうすぐ世界一の経済大国になろうとしています。

 未来予測は様々な機関により行われていますがプライスウォーターハウスクーパース(PwC)による2050年のGDPランキングhttp://www.pwc.com/jp/ja/japan-knowledge/archive/assets/pdf/world-in-2050.pdf では下記のようになっています。

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 70年間日本は敗戦後の平和憲法のもと直接的な戦争とは隔絶されてきました。誰もがこれからも戦争には関わりたくはないわけですが現在議会で圧倒的多数を占める自民党政権のもと「集団的自衛権」のが議論されております。アメリカが唯一にして圧倒的な大国でなくなっている時代に枠組みも変わって行かざるを得ないと考えるのか、憲法を盾に枠組みをしたたかに維持していくのか、それぞれの選択をしていったときに未来はどうなるのか、個人も歴史をきちんと勉強し責任ある議論に参加していかないといけないと思います。

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