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2013.06.24

ストックホルムでの住宅視察 24 Jun 2013

 スウェーデンでは戸建住宅、エコビレッジ、集合住宅、テラスハウス、500年前の建物をリノベーションした住宅、200年前くらいのリノベーション住宅をすべて住んでいる人の解説をいただきながら見学させていただきました。住宅のことを一番に書くべきなのですが、なかなか書くのが難しいです。それは住宅が持続可能性という全体の一部だと捉えられているところが、日本の住宅に関する情報とは違うからだと感じています。

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 スウェーデンは100年前はヨーロッパで最貧国だったそうです。当時の人口400万人のうち、100万人がアメリカなどに移民するような状態でした。寒くて長い冬で暖房が必須なのに化石燃料が採れないために、1979年までは一人あたりの原油輸入量は世界で最多でした。これも国富が外に出て行ってしまう原因のひとつでした。

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 1981年採択された政策では、石油使用量を半減することを決定し、将来に渡ってエネルギー政策は環境への影響を最小にするという決定も行なっています。これにより地域ごとに熱や電気の供給を一体のものとして行い、そのエネルギーを従来からの水力発電に加え、木質チップやペレット、またはゴミのリサイクル燃料なども利用しています。地域には熱交換システムが動いていて地中をパイプが通りそこにお湯が流れます。

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 そんな中に住宅があります。当然、断熱性能、熱貫流システムについても法律でも厳しく設定されています。これにより家庭で消費される熱エネルギーは劇的に改善に向かっていったそうです。

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 先にも紹介した戸建住宅です。庇は温熱器になっています。壁の厚さは40センチくらいで窓は当然のように3重ガラスです。

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 窓の光を採り入れる仕組みが美しいです。日本の外壁の厚みでは難しいですが。

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 屋根は緑化しています。目的は水を周りに飛ばさないためだそうです。

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 この家だけでも紹介したことはもっとありますが、次はエコビレッジ、コーポラティブハウスです。1990年にプランニングが始まり1995年から住み始めています。現在44世帯が住んでいます。

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 ここも地中に木質ペレットで暖められた熱供給システムがまわっています。 

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 さらにし尿は源で分別されて、それぞれが配管を通ってリサイクルされます。今では国内最大手の設備メーカーが作っているそうですがこれができた当初は外国(忘れました、すいません)の設備だったそうです。

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 その中の一件のお宅にも入らせてもらいましたが、コーポラティブハウスですので、自分の希望も2時間ほどヒヤリングされたうえで建築されたそうです。外装材も自然素材です。内装材も当然有害な化学物質を使うことは禁止されています。住宅そのものというよりも廃棄されたときに環境に負荷をかけずに循環できることが重要だし、健康を損なわないことは快適な生活はもとより社会保障制度などを持続的にするためにも必要なことです。

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  ほとんど退出する人はいないそうですが、今まで退出により売った人は価格が3倍に値上がりしているそうです。このような住宅地は資産になる住宅の大前提だと思います。買うときの価格だけでなく、10年20年住むときの全体のコスト、それに加えて資産性の上乗せ、住宅本来の要因がここにはあると思います。

2013 06 24 [小松の足跡~未来を見据えて~] | 固定リンク


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