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2012.06.27

2015年モデルの構築 27 Jun 2010

 昨日消費税率引上げ法案が衆議院を通過しました。参議院を通過すれば2014年4月に8%に、2015年10月に10%に引き上げになります。現在のSHIPリフォームセミナーのテーマは「消費税引き上げ前の駆け込み需要の取り込みと消費税引き上げ後の大不況への対応」ですが、セミナーを開催した5月には小沢一郎元民主党代表に無罪判決がでたことにより、「消費税は上がらないよ」とのウアジもいただきましたが、私は「仮に小沢氏が総理になったら消費税は上げると思う」とお答えしました。そんなことはどうでもいいのです。すでに市場ではそのとこは昨年から折込済で、駆け込み需要が発生して、住宅リフォーム業は全国どこでもミニバブルだということが問題だと私は思っています。

 1997年消費税率が3%から5%に上がったときにも住宅(新築のデータですが)駆け込み需要が発生しましたが、税率が上がった後は2年連続15%の需要減に見舞われました。この再来があると私は思っています。その対策として、提案していきたいのが リフォーム業2015年モデルです。

 セミナーご出席者はご存知のとおり、5月6月のセミナーで私は異業種のある会社を2015年モデルのモデル企業として紹介しております。今日はその会社は大きな環境変化により業績を大幅ダウンさせたときに、他の会社が固定費削減・リストラに走ったのとは対局で思い切った「サービス重視」に舵を切りました。その改革をやりきったあとは、業界平均粗利率25%が40%までになりました。講演などでは聞いたこともある人もいらっしゃると思いますが問題は「そのとき現場はどうしていたのか?」です。

 今日はその会社の現場の責任者の方とお打ち合わせをさせていただき、住宅リフォーム業のために講演・研修をしていただけることになりました。近々、実名でご案内しますが、私にとってはやっと想いがかないました。

 サービスでの差別化を試みていらっしゃるリフォーム会社経営者のの懸念事項は「本当にこんなことをやって業績に結びつくのだろうかと現場が尻込みをしているのではないか」ということだと思います。そんな疑念もフルに引き出すミニワークショップ形式でまずは経営者向けに 研修の企画をさせていただきます。お楽しみに。

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ゲストとキャスト 27 Jun 2011


 新卒で入社した会社のオーナーが松下幸之助翁を尊敬していたこともあり、新人の頃から松下氏の書籍に触れることが多かったのですが、今考えると全然わかっていなかったと思います。
 
 例えばこの言葉

 「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」

 これは当時もわかったつもりにもなっていませんでした。考えてみれば経営とはほど遠いところにいたので当たり前です。しかし、わからなくてもわからないなりに、まずは頭に入れてみることも大事だと思います。33歳で子会社の社長になって、もがいていたときに助けてくれた言葉が

 「企業活動とはお客様を創造すること」(P.F.ドラッカー)

 それまで知っていたけど意味はわかっていませんでした。これにより目の前のカオスが整理されていったことを今でも覚えています。

 なぜ常に成果を生み出す人とそうでない人がいるのか。これもシンプルなことなんだなと今更気づくことがありました。企業活動はお客様(ゲスト)とキャストとの関係です。 

 ゲストとはお金を払ってサービスを受ける人
 キャストとはお金をいただいてサービスを提供する人

 この単純な位置づけが意識されている人は結果として「お金をいただける人」になります。

 サービスには「免責」のレベルがあります。
 免責以下はゲストにとっても即刻Noですが、免責レベルは当たり前です。クレームを言うのも面倒なので特に何も言わないけれど、次にそこのゲストになるかは保留にさせてというレベルです。

 弊社のクレドに「101%のサービス」という項目があります。おそらく80%から100%までが「免責」のサービスなのだと思います。免責の中でも幅が大きいのでその中にいるとわからなくなりますが、101%は「Wao!=わー、うれしい、ありがとう」という感動レベルです。

 Wao!レベルを高い打率で生み出せるのが「経営のコツ」なのだと思います。その一歩は、自分たちはゲストに喜んでもらってナンボのキャストなんだと仕事の意識を全員が持つことです。次はそれに基づいた段取り、これはスキルです。そして徹底、これがマネジメント。

 こう考えると先ほどの定義も単語の順番を入れ替えた方がおさまりが良いことがわかります。

 ゲストとはサービスを受けてお金を払う人
 キャストとはサービスを提供してお金をいただく人

 なんてシンプルなんだろうと思います。

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2012.06.08

少子高齢化時代 町長は経営者になっていく 8 Jun 2012

 先日の視察ツアーでは、住田町の木造仮設住宅を見学した後、多田町長のお話を直接伺うことができました。

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 多田町長が、木造仮設住宅のプランを震災前から進めていたのは、住田町の気仙スギブランドを広げるための戦略的商品企画だったそうです。

 スマトラ島や四川で起こったような災害があると、被災者のみならず救援側にも仮設住宅が必要になる、そのときに作りおきしておいた木造仮設住宅を供給すると、木の温かみもあって心身ともに支援できる。そんなきっかけも使いながら気仙スギを世界中に広げていこうと思っていたとおっしゃっていました。スケールの大きい人です。

 このブログでも何度も紹介してきましたが、日本は国土における森林面積が66%、さらに森林面積の中で人工林が占める割合が41%です。1950年代から始まる住宅建築ラッシュに木材供給を行うために人工林を増やしていきましたが1970年代からの木材輸入の規制緩和の中でコストが安いために輸入材木材が増え、木材自給率は20%にまで落ち込みました。その結果、国内の森林は放置され山は荒れ放題になっています。荒れ放題になっている人工林の43%が杉、25%がヒノキです。政策的な後押しもして、その杉・ヒノキの消費を増やすことが良いことであることは誰にでもわかることです。しかしなかなか具体的かつ有効な策を立案して実行に移せる人はなかなかいません。

 多田町長は腹を据えて、町の森林資源の活用に取り組んでいます。先日も書きましたが、木造仮設住宅を町の予算で自前で行ったのは、国や県のお金を受け入れるとプレハブ協会の仮設住宅にしなければならないからです。これも有名な話ですが、坂本龍一氏が代表をつとめる MoreTrees がこの活動を支援する寄付を集めています。サイトにhttp://life311.more-trees.org/よれば、現在1.6億円近くが集まっています。
 また日本野球機構(NPB、加藤良三コミッショナー)とも連携して、環境省の二酸化炭素排出量取引(J─VER)制度などを活用し、試合時間が延びて増えた二酸化排出量の相当分を排出枠として購入してもらうことで森林整備も進めています。
 再生可能エネルギー化の方針も、大船渡と陸前高田は太陽エネルギー、住田町は木質バイオマスを進めていくことで連携していくそうです。

 多田町長を見ていると、被災地は進んでいく人口減少化の中で市長という行政の長が、国や県の下位組織の責任者ではなく、まずは地元の資産を活かせる経営者になっていく必要があるんだなと感じました。

 印象深かったのは次のような話です。現状を知ること、忘れないことが大事だと思います。
 「学者さんは高台に移住しろといいますが、高台には関東平野が広がっているとでも思っているのでしょうか。私どもは義援金も支援物資も欲しいとは思いません。ただ、復興はほとんど進んでいないということを今日いらした皆様には知って帰っていただきたいと思います。」

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2012.06.05

SHIP香港スタート 5 Jun 2012

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 SHIP香港が今月からスタートします。社員第一号になった香港人のNicoleさんが昨日から東京に研修に来ています。

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 香港は広東語ですが、英語・日本語・北京語と4つの言葉を使えますし、コミュニケーション能力も高いので、すぐにSHIPメンバーとも親しくなりました。

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 SHIPメンバーからは、オリジナルソングと似顔絵のプレゼントがありました。ホスピタリティは国境を越えます。

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 SHIP香港は、リフォーム業のアジア進出のサポートとSHIPサービスの現地化と普及を当面の事業とします。最初のイベントが6月20日からの リフォーム業アジア進出視察ツアー ですが、こちらはそぐに定員が埋まりました。次回は9月下旬を企画しておりますが、個別の視察やサーベイ支援も行ないます。ホームページなどができましたら、紹介させていただきます。

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2012.06.04

心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師 4 Jun 2012

120604a 岩手県北上市のリフォームの鬼の石川社長からいただいた本「心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師」は、北上市在住の復元納棺師笹原留衣子さんの活動のドキュメントです。本題に入る前にいくつかの説明が必要です。まずは復元納棺師についてですが、納棺師は映画おくりびとで広く知られるようになった職業ですが、遺体を清め死化粧を整え遺族が故人をおくりだすことをサポートする仕事です。復元納棺師は、様々な事情で遺体が損傷しているときに、損傷部を復元することが付け加わります。本の中では笹原さんの仕事のモットーを次のように表しています。

 大切なのは、遺体の顔を創るのではなくあくまでも生前の眠ったような顔にもどすことだ

 震災後、5ヶ月で笹原さんはボランティアで300体の遺体の復元を行いました。遺体は時間が経つと損傷が激しくなって いきます。腐敗が進んでしまいには白骨化します。しかし、復元は遺体の確認がされて遺族の承諾のもとでしか行うことはできません。3月11日直後に被災地にとんだ笹原さんは、小さな棺に入った3歳の女の子の遺体と出会いますが、身元確認がされておらず何もすることができませんでした。このときの忸怩たる思いがこの活動のきっかけになります。

 両親がこの子にここで再会した時の深い悲しみを思った
 「戻してあげたいな・・・・できる限り・・・やってみようよ・・・私たちにできることって・・・この震災で亡くなった方たちの遺体をきれいに戻して遺族へ返すことだよ」

 大切な人をなくした人はただでさえ故人に対し、自責の念を抱くそうです。愛する故人をおくるときに損傷された状態を見るのと、きれいな顔をおくるのとでは、遺族の抱かなくてもよい自責のお気持ちは天と地ほどの差があると思います。時間の壁、無理解の壁、たくさんの壁があった中で300対の復元をされたことに、私には言葉がみつかりません。

 東日本大震災から1年3ヶ月です。笹原さんはこの本の中で「だれにでも、どこにいてもできる支援がある」と言います。

 「忘れないってことだよ。みんながこのできごとをを絶対に忘れないってこと・・・それがつながるってことなんだと思う。忘れないことこそ最高の支援だよ」

 命は消えても、個人と遺族の絆は永遠です。

 「私も苦しみを背負った遺族とつながっていたかっただろうね。それが私ができる精一杯の支援だったんだね」

 最後に笹原さん自身が書かれた「あとがきにかえて」からの引用です。

 「大切な家族を亡くしても、忘れる必要はないと思います。思い出がある限り、それぞれの心の中に、しっかりと大切な家族は生き続けてくれます。思い出は宝物です。どうぞ亡くなった家族のいちばん良い顔を思い出してあげてください」

2012 06 04 [小松おすすめの一冊] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2012.06.03

スターリィマンの被災地応援プロジェクト 3 Jun 2012

 HaLAフォーラムでできる限り報告させていただいていますが、スターリィマンのはせがわファミリーが5月6月も精力的に被災地応援ボランティアの活動をされています。昨日は石巻で午前と午後の2回紙芝居をやられていました。

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 仮設住宅に住まわれてまだまだ先が見えないご家族がたくさんいらっしゃいます。様々な事情が子供たちそれぞれにもあると思います。現場に行くとわかるのですが、スターリィマンの活動に、子供たちは本当に目を輝かせて喜んでいるのがわかります。

 紙芝居が終わりお絵かきしているうちに子供たちはどんどん外に遊びに出ていったところではありましたが、今回は私が紙芝居のプレゼンターをやらせていただきました。

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 震災直後から石巻に入っているボランティア団体 On The Road の代表の方が「今日聞かせてもらって思ったのは、この話は子供たちはもちろんだけど、大人に聞いてもらいたいですね」とおっしゃっていたのが印象的でした。はせがわファミリーは今しかできない素晴らしい活動をされているとあらためて思いました。

 その後、南三陸、気仙沼、大船渡に行きました。現地を見て、そこで消費をして帰るだけでも良いのだと思います。今、何が起こっているのか、どんな状況なのか、それを知って、身近な人に伝えていくだけでも良いのだと思います。

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 仮設店舗が増えていました。道の駅も仮設で営業しています。どんどん被災地を訪問して、そんな店舗に立ち寄って、できるだけ産地のものを買って帰るだけでも良いのではないでしょうか。

2012 06 03 [小松の足跡~未来を見据えて~] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2012.06.01

住田町の木造仮設住宅 1 Jun 2012

 今日は米国ワシントン州政府/HICPM共同企画の東北大震災復興支援現場視察セミナーで5時起床9時盛岡集合でした。最初に住田町の木造仮設住宅の現場に向かいました。

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 森林の囲まれた住田町が杉で仮設住宅を建てたいるということは知っていましたが、最初に資料をいただいて説明を聞いて驚いたのは、多田町長がこの杉の仮設住宅を第三セクター住田住宅センターの検討を指示したのは2011年1月13日だったということです。

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 3月11日東日本大震災が起こって、陸前高田に隣接する住田町では仮設住宅を用意して被災者を受け入れることを決めたのですが、通常は県を経由して国の予算で建築を行うのですが、そのルートで建築を進めるとプレ協に発注し県外から資材や技術者が来ます。結果として国た県の支援を一切受けずに約3.5億円をかけて93戸を自前で予算を組んで、住田町の材料で地元の大工や職人を使って建てました。

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 壁の内外も床も柱も杉です。天井は圧迫感をなくすために現しで断熱材のスチレンフォームが見えています。壁も押出発泡ポリスチレンフォームをスギ板で挟んだ3層構造になっています。2011年3月22日に着工して5月27日には93戸ができているのですが、私達はこの頃の建築業界の不自由さはよく覚えています。断熱材やユニットバス、トイレの設備が手に入らない。サッシも不足している、そんな中で工期を最優先して、平均3.75日に建築が進んでいきました。見事なものです。

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 暖房はさいかい産業さんのペレットストーブが入っていました。ペレットは町内で製材途中ででてくるおがくずなどで作っています。仮設住宅の外壁にはいっさい何も塗料を塗っていないので「どうしてですか?」と聞いたら、解体したらペレットにするためだそうです。

 下の写真はプレ協仕様の仮設住宅です。あの頃はとにかく早く仮設住宅を確保しなければならない時期でしたので資材も技術も豊富なプレハブハウスメーカーの功績も素晴らしいものがあると思いますが、お金が地域で回るという観点でいえば、住田町の取り組みは図抜けたものがあります。

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 陸前高田の市役所もプレハブです。被災地にはプレハブの商店街やプレハブのコンビニが多く見られます。

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 久ぶりに戸谷先生の話をお聞きしました。希望の松を遠くに見る場所で記念写真です。

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