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2009.11.03
売っているのはブランド、差別化は社員教育 3 Nov 2009
台湾3日目の午前中は「禅」(Meditation)でした。
今回の研修会の全体テーマが「傾聴自然與生命的馨音(自然と生命のささやきに心を澄ませて)」なのですが、禅研修は内なる生命の力を感じる3時間でした。
カメラを持っていなかったので撮影できなかったのは残念でしたが研修の一部にもなっていた昼食のベジタリアン料理は量質および姿も見事でした。
午後の企業訪問はオーダー家具のORDER社でした。ビジネスモデルはドイツの一流企業から輸入した材料を顧客のオーダーに合わせて加工して自社ブランドで営業を展開するというものです。創業から10年で国内で50か所、海外も上海に1店舗、これから日本や東南アジアにも展開していくそうです。
企業概要のプレゼンとショールームの見学を終えて創業オーナーへの質疑応答の機会が設けられていました。そこでラブリークィーンの井上会長から「10年間で国内50か所に展開できた成功要因は何か?」という質問がありました。
5つの成功要因を返答としていただきました。
1)直営にこだわったこと。
2)チームワークが良いこと。
3)ブランド創りと流通を自分で開拓したこと。
4)「お客様には問題はない」と顧客の声に耳を傾けたこと。
5)自分も小さなオーナーシップを感じるような利益配分ができる社内の制度を運用していること。
「一人で100歩歩くのではなく、100人で一歩を歩く」
中でも「ブランド創りと流通」を自力で行ったことを最も力を入れて語っていたような気がします。要するに「何を売っているのか?」という答えが「ブランドを売っている」というようなニュアンスが随所に感じられました。また「価値を伝えるのが先で価格はその後についてくる」という(ような)言葉も印象的でした。
次の質問は「オーダー家具の市場性は?」ということでしたが、「台湾では木工大工が減っている。若者も成り手がない。したがって、家具という家の一部を構成する重要な要素はシステム化されて提供されていくだろうと思っている」ということでした。このことに関しては日本も同様です。
ビジネスモデルの表面だけ聞くと新規性がそれほどありそうではないですが、ORDER社の強さは「学ぶ社風」がDNAとして組込まれていて時代の変化に先手をうって適応していることだと思いました。
例えば、月・火・水の午前9時から9時半まで読書会が社員により開かれているそうです。テクストはEMBAという最新の企業経営の情報が掲載されている定期刊行誌です。顧客のニーズの変化を先読みするのには国際的な動きがわからないといけません。
ORDER社は売上の45%がリピートと紹介だそうです。その理由を質問されていました。答えは以下のようなものでした。
a)アンケート回収を徹底的に行い、その点数が査定・ボーナスにも反映されている
b)古いお客様に対するメンテナンスキャンペーンを行う
c)へき地に図書館を寄贈したり、水害時に社員が皆給与の1%を寄付、被災した人には商品の交換も行ったりという社会貢献活動を行っている
また全般のことではありますが「デザイナーの力量がセールス力よりも重要」という発言はまさしく戦略だと思いました。
まとめると、ブランド創りと社員教育に対する情熱そしてデザイナーを切り口にした営業戦略がOEDER社の成功要因だと私は思いました。
2009 11 03 [小松の足跡~未来を見据えて~] | 固定リンク
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